Photo: Andrew Liszewski

Appleアップル)のAirPods Proは、音質もよく、アクティブノイキャンもついており素晴らしいイヤフォンです。が、その分高い。高いんだよ。一方、150ドル(日本での価格は1万5800円AirPods Proより100ドルも安い)で手に入るのが、UrbanistaのワイヤレスイヤフォンLondonアクティブノイキャンもついています。米GIzmodo編集部のトップチョイスJabraのElite 75Tアクティブノイキャンなし)よりも安い。イヤフォンで節約したい人にはもってこい。ただ、安いのには理由もあって、我慢しないといけないところもあるのですけれど…。

Urbanista London

Photo: Andrew Liszewski

これは何?:完全ワイヤレスイヤフォンアクティブノイキャンあり。タップコントロールあり、装着感知機能あり。デザインAirPods Proに似ている。

価格:150ドル(1万5800円)。

好きなところ:この値段でこのノイキャンは素晴らしい。ワイヤレス充電対応のケースもよき。

残念なところ:お手頃価格のしわ寄せが、サウンドクオリティに…。

スカンジナビア感よりApple感強め

Urbanistaは、イヤフォンヘッドフォン業界では、まだ名の知れたブランドとは言えません。しかしここ10年ほど、Appleソニーのようなクリーンデザインをお手軽価格で提供するブランドとしてニッチながらも注目されています。UrbanistaのWebサイトには、会社のルーツであるスカンジナビア精神を製品に活かすとありますが、今回のワイヤレスイヤフォンLondonに限っていえば、スカンジナビア感よりもAppleAirPods Proみが強いですね。

どっちがどっちかわかります? 答え:左がUrbanista London。 Photo: Andrew Liszewski

同梱のシリコン製イヤーチップは4サイズ。 Photo: Andrew Liszewski

Urbanista LondonAirPods Proを隣同士に並べてみると、その違いはすぐわかります。ただ、装着した状態で「どっちがどっちでしょ?」と言われると、すぐには見分けられず。装着感は、LondonAirPods Proと同じく軽くてつけ心地よし。シリコンのイヤーチップが4サイズついてくるので(AirPods Pro3サイズ)、自分にフィットするイヤーチップを見つけるのも問題なし。

この価格でワイヤレス充電対応なのはうれしい。ケースの質感もよし

充電ケースAirPods Proと比べると大きめながらも、150ドルでワイヤレス充電対応なのはうれしい。 Photo: Andrew Liszewski

大きめとはいえ、ポケットに軽く収まるサイズではあります。 Photo: Andrew Liszewski

充電ケースはもちろんコンパクトですが、AirPods Proケースよりもちょっと大きい。とはいえ、どちらにせよポケットサイズに変わりなし。バッテリー持ちは5時間、USB-Cで充電するケース込なら25時間。注目したいのは150ドルという価格なのに、ワイヤレス充電に対応しているということ! まだみんながみんなワイヤレス充電しているわけではありませんが、機能がないよりあるに越したことはありません。

磁石でイヤフォンがピタっとくっつくLondonAirPos Proよりも取り出しやすい。 Photo: Andrew Liszewski

4つのLEDライトバッテリー残量をチェック。中央のボタンは、イヤフォンと同期した端末をクリアするためのもの。 Photo: Andrew Liszewski

Londonケースはあちこちに隠し磁石があって、蓋の開け閉めのパチン感も、イヤフォンの収納も磁石のおかげ。磁石収納のおかげで、個人的にはAirPods Proよりもイヤフォンを取り出しやすいと感じました。自分の指が特に太いというわけじゃないと思うんですが、AirPods Proを取り出すとき、絶対一度じゃ取り出せないし、たまに落としちゃうんですよね。

ケースバッテリー残量表示LEDも見やすくて好ましい。ケース真ん中のボタンは、イヤフォンをペアリングした端末をクリアするために使います。わざわざボタンつけてまでとも思う一方で、タップ操作でやるよりかはずっと楽なのでありがたいっちゃありがたい。

タップ操作は慣れれば使いやすい

ロゴタップで音量、Siri発動、再生などのショートカット操作が可能。どのタスクがどのショートカットか覚えるまではちょっと面倒。タップ操作でイヤフォンが落ちるようなことはない。 Photo: Andrew Liszewski

AirPods Proにもある機能は、装着感知耐水タップコントロール。装着感知は、イヤフォンを耳につけているか否かを感知して音楽を一時停止してくれます。耐水は汗をかいてもOK程度なので、シャワーはダメ。タップコントロールは、シンプルイヤフォンのUrbanistaロゴをタップ(または長タッチ)すれば、再停止、曲スキップ、電話に出る・切る、Siri発動、ボリューム、ノイキャンなどなど操作可能。個人的には、AirPods Proイヤフォンのあの長い部分でやるよりこっちの方が好きです。タップショートカットを覚えるまでの慣れはあるけれど、タップから0.5秒くらいでタスク発動なので動きはスムーズです。

ノイキャンが結構いい! けどサウンドはイマイチ

ここ数年、ノイキャンヘッドフォンイヤフォンレビューをたくさんやっているので、ハードルが上がってきています。とはいえ、正直150ドルの端末に大きな期待はしていなかったものの…、驚いたことにノイキャン結構いい! 地下鉄の音や飛行機エンジン音など低周波音は、AirPods Proと同等にカットされています。人の声などの高周波音はカットしきれていませんが、音楽をかけちゃえばまったく気にならない。

ただ、ターゲット層を考えると最も力をいれるべきところが、実は弱いのがLondonターゲット層が満足するだけのサウンドクオリティに達していないんです。AirPods ProやJabraのElite 75tは、クリアな高音とディープな重低音どちらもいい。一方Londonは、あれエコライザーミスってる? って言いたくなる感が少々ありまして。音のシャープさが欠けてるし、重低音は人工的にブーストされてる感が出ちゃっててこもって聞こえます。決定的なのは、アプリがないのでユーザーが設定をいじることができないことです。

Londonは音が悪い、とは言いません。ただ、競合端末と比べるとガッカリするのは間違いなし。とくに、150ドルでこんなに機能充実してるんだ!と一度テンション上がっているので、音を聞いてのガッカリも大きくなっちゃう。サウンドクオリティまで考慮すれば、ノイキャンを重要視するユーザーにすら、あと30ドル出してJabra Elite 75tの方がいいのでは? と言うかなぁ。アクティブノイキャンないけど、Jabra Elite 75tも十分周辺音カットしてくれるし。ワイヤレス充電はないけれど、それでもサウンドクオリティを下げるよりはマシかと思うのですが。

まとめ

アクティブノイキャン&ワイヤレス充電&バッテリー持ち25時間で、150ドルはワイヤレスイヤフォンの最安値クラス

・この価格でこのノイキャン性能はすごいAirPods Proにまったく引けを取らない。

サウンドクオリティがいまひとつ。アプリがないので、サウンドのカスタマイズができないのも残念。音も考慮すると30ドルプラスしてJabraのイヤフォンにするかなぁ。

Source: Urbanista



(出典 news.nicovideo.jp)

Urbanista Londonレビュー:AirPods Proの安価ライバル。すごくいいのに重要な欠点が…


まあ、価格に合わせた一長一短ありますよね!!



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