Roonは、本連載にもたびたび登場する。海外では標準と言われるほどに普及し、人気のあるオーディオ再生ソフトウェアだ。その魅力の一つは“Roon Ready”と呼ばれる再生機器による、ネットワーク対応と音質の高さだ。
Roon Labsは間口の広い考え方をしていて、いままでは“Uncertified”と呼ばれる、Roon Labs自身は認証していないRoon Ready機器も、Roonのサービスに接続して使うことができた。こうした機器ではRoonの設定画面で"uncertified"と表示される。
しかし、これについて制限を厳しくするという案内がRoonの公式フォーラム上(英語のみ)で9月10日に記載された。
これによると、9月21日以降は、Uncertified機器を設定画面で“Enable”(使用可能)にする処理ができなくなる。
いまのRoon Ready機器は、Disableにしない
ただし、すべてが使えなくなるということではない。いまEnableの状態で、Roonと接続しているUncertified機器であれば、9月21日以降もそのまま使うことができる。ただし、いったんDisable(使用不可)してしまうと、そこで使用ができなくなってしまうわけだ。Roonは、そうしたユーザーが、Disableの設定にしないよう案内している。
しかし、ユーザーが意識的にDisableにしなくとも、さまざまな理由でシステムが機器をDisableにしてしまうことはある。フォーラム上でも不満の声も多々出た。そこで、公式フォーラム上で9月11日に妥協案が示され、回避措置が取られることになった。
これは、既存のユーザーアカウントで、Uncertifiedデバイスを使いたい場合、申請すればそのメーカーが認証処理を通すまでの間、そのアカウントに限定的に開発者権限を付与するというもの。結果、9月21日以降も、今まで通りの使い方ができる(Disableにしても、またEnableにできる)というものだ。
申請フォームに入力し、申請が通ったら連絡するということだ。ちなみに本件はRoonをネットワーク的に使用している場合に適用されるもので、USB DACを主に使用している場合には影響はない。
いまRoon Ready機器を使用しているユーザーは早いうちに確認しておいた方が良いだろう。
(出典 news.nicovideo.jp)
<このニュースへのネットの反応>
コメント
コメントする