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 自宅で過ごす時間が増えてくると、ネットショッピングやSNSゲーム、動画視聴など、インターネットの利用時間が長くなりがちだ。しかも、仕事がテレワークになっていれば、さらに長時間使うことになる。

 以前なら、家より外にいることが多いのでインターネットモバイル回線で十分だと考えていた人でも、今年になって、光回線を家に引いたという例は少なくないだろう。

 しかし、せっかく1Gbps以上の光回線を引いていたとしても、家の中のネットワーク速度がボトルネックとなってしまえば快適とは言い難い。

 そこでオススメなのが、Wi-Fi 6に対応したルーターの導入だ。Wi-Fi 6はワイヤレスながらもギガビットLANを圧倒する最大9.6Gbpsの高速性、機器を多数接続しても速度が落ちにくいという特性、5GHz帯だけでなく2.4GHz帯でも高速化できるなど、そのメリットは数多くある。

 ただし、実際の製品を選ぶのは大変だ。ひと口にWi-Fi 6対応ルーターといっても、機能や性能、速度などの違いでエントリーからハイエンドまで数多くのモデルがあり、価格も1万円切りから5万円オーバーまで様々。いざ導入してみようと考えたとき、何を選んでいいのかわからず困惑してしまう人が大半だろう。

 そこで今回は、使用するのは家族だけ、同時に通信するのはせいぜい2~3台程度という条件を想定。そうした環境にピッタリな実売8000円前後というエントリークラスの「WSR-1800AX4」で、機能や性能をチェックしてみた。

まずは気になるWi-Fiでの速度をチェック
エントリーモデルでもWi-Fi 5より高速化

 現在発売されているWi-Fi 6ルーターの最大速度は4.8Gbps。スマホやPC側の対応は最大2.4Gbpsになっているため、こういった製品を複数同時に接続して使う場合に向いているものとなる。

 これに対し、WSR-1800AX4が対応しているのは1.2Gbpsまで。価格なりに落ちはするものの、Wi-Fi 5の主流となる867Mbpsと比べても約1.4倍高速なうえ、有線のギガビットLANを超える速度がある。

 とはいえ、これはあくまで規格上の理論値。実速度がどのくらいなのかは製品によって大きく変わるため、まずはこの速度をチェックしてみよう。

 まずは2台のPCを用意。片方のPCでフォルダー共有設定を行ない、このフォルダーへのアクセス速度を「CrystalDiskMark」で調べることで、簡易的に実速度を測ってみた。

 ルーターとして使用したのは、WSR-1800AX4(Wi-Fi 6、最大1.2Gbps)と、回線業者からレンタルしているRS-500KI(Wi-Fi 5、最大867Mbps)の2つだ。なお、集合住宅でテストを行なっていることもあり、周囲のWi-Fiルーター台数は多め。なるべく影響が少ないだろう深夜に試しているものの、影響はゼロではない点に注意して欲しい。

 この環境での実速度は、Wi-Fi 5(RS-500KI)では約611Mbpsだったものが、Wi-Fi 6(WSR-1800AX4)では約654Mbpsへと高速化しているのが確認できた。さすがに外部からの影響がほとんどない有線LANと比べれば見劣りしてしまうものの、複数のWi-Fiが飛び交う環境であっても、実用上十分な速度が出ているというのはありがたい。

 またWi-Fi 6は速度だけでなく、「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という機能によって複数台の同時接続に強いのもポイント。従来は接続されたデバイスに順番に通信する形だったため、たくさんの機器がつながっていると待機時間が発生し、速度が大きく落ちる場合があったが、OFDMAでは複数の接続デバイスに同時に通信を行なうため、速度が落ちにくくなっている。

 また、接続する端末側も対応している必要があるが、スマホなどの省電力機能に対応するという点もメリット。非通信時に端末側の通信機能をスリープ状態にし、バッテリーを長持ちさせるといった機能だ。こうした機能によって、単純なアクセス速度のほかにも、利用上の不満が軽減されるシーンは多くなるだろう。

物理スイッチの切り替えで簡単モード設定
Wi-Fi接続設定はQRコードの読み取りでOK

 ルーターが基本的に自動でネットワークを認識し、最適になるよう設定してくれるとはいえ、こちらが意図した設定になるかどうかは別問題。例えばアクセスポイントとして使いたいのに、多段ルーター状態になってしまう……というのがよくあるパターンだ。

 こういった場合は一度設定画面を開き、モードを変更するといった操作をすればアクセポイントとして使えるのだが、WSR-1800AX4はもっと簡単だ。背面のスライドスイッチで「ROUTER」を「AP」にするだけでいい。

 価格を抑えたいエントリーモデルでは、こういったスイッチは省略されがちなのだが、ユーザーの利便性を優先して搭載しているというのがありがたい。

 ちなみに「WB」というのは、中継器モードのこと。電波を中継してより遠くに飛ばしたい場合や、有線LANの機器をWi-Fi接続したい場合に重宝する。将来、より高速なルーターを購入した場合でも、こうして中継器などとして活用できるのも魅力だ。

 もう1つスイッチで感心したのが、電源スイッチを押すといきなり電源が切れるのではなく、ちゃんと機器のシャットダウンを行なってくれること。低価格な製品でここまでしっかりした作りになっているのは珍しいのではないだろうか。

 また、Wi-Fi接続で最も面倒に感じるのが最初の接続設定だが、WSR-1800AX4はワンボタンで接続できるAOSS機能を搭載しているので、この機能に対応する機器であれば接続は簡単だ。さらにスマホタブレットであれば、用意されたQRコードカメラで読み取るだけでWi-Fi設定が完了するなど、より簡単に接続できる機能を搭載している。

 セットアップカードには、QRコードは「QRsetup」というアプリで読み取るよう指示されているのだが、試しにAndroidGoogle LensiPadカメラで読み取ってみたところ、どちらでもWi-Fi設定を行なうことができた。スマホなどにアプリを追加することなく使えるというのは、好感が持てる。

 なお、このQRコードが使えるのはデフォルトのまま使用した時だけ。自分でSSIDやパスワードを変更した場合は使えないので注意しよう。

セキュリティーや利用面で便利な機能を多数搭載

 WSR-1800AX4を選ぶメリットとして、Wi-Fi 6の速度はもちろんなのだが、実用性の高い便利な機能を多数搭載している点も見逃せない。中でも気になる機能をいくつかピックアップしてみよう。

 セキュリティー面でうれしいのが、最新のWPA3に対応していること。WPA2よりも強固なものとなっており、いわゆる辞書攻撃(辞書にある単語を総当たりでパスワードなどを探る方法)への耐性が高くなっているといった特徴がある。従来よりも外部からの不正アクセスが難しくなるため、インターネット回線へのタダ乗り、LAN内にあるNASやPCといった機器へのアクセスを未然に防げるのがメリットだ。

 もちろん、従来との互換性を重視し、WPA2での接続も可能だ。SSIDの末尾に「WPA3」とあるのがWPA3対応のもの、ついていないのがWPA2のものとなっているので、機器に合わせて接続先を選ぶといいだろう。

 また、ゲスト用の接続設定を作れるというのも心強い。これは家庭内LANにアクセスできない独立したネットワークとして扱われるため、来客から「Wi-Fi使わせて」といわれた時でも、安心して開放できる。また、利用可能時間を設定できるため、切り忘れによるタダ乗りを防げるのもメリットだ。

 利用時間の設定つながりでいえば、特定の端末だけ利用できる時間帯を制限できる「キッズタイマー」、ルーターの動作そのものをカスタマイズできる「スケジュール」機能も搭載。

 特にキッズタイマーは利用時間を1時間単位、曜日ごとに細かくスケジュールできるので、平日昼間と夜間は利用禁止にする、といった設定も簡単に行なえる。子供が夜遅くまで使うのが心配だというのであれば、キッズタイマーはかなり便利な機能となるだろう。

 通信の安定性でいえば、「バンドステアリングLite」という機能が搭載されているのも見逃せない。これはルーターの近くにいるときは高速な5GHz帯、遠くにいるときは電波の届きやすい2.4GHz帯というように、電波強度に合わせて自動で切り替えてくれるもの。1階だと快適だけど、2階に移動したときは別のSSIDに接続しなきゃ……といった手間がないのがうれしい。

ルーターを変えるだけでインターネット接続が高速化する!?
Wi-Fi 6だけでなくネット環境まで快適に

 Wi-Fi 6で高速化されるのは家庭内LANの部分だけで、プロバイダーと契約しているインターネット回線の接続速度そのものは高速化されない。そのため、「Wi-Fi 6ルーターに買い替えても意味がない」と思う人もいるだろう。

 これは半分は正しいが、半分は間違いだ。もう少し具体的に言うと、Wi-Fi 6の部分だけ見れば正しいのだが、ルーターの機能を無視しているという点で間違っている。

 少し細かい話になるのだが、ルーターを使ってインターネットに接続する場合、従来はPPPoEという接続方法を使うことがほとんどだった。これは網終端装置(NTE)を通ってプロバイダーと接続されるものなのだが、通信量が増えるとこのNTEがボトルネックとなり、速度低下が起こりやすい。特に通信量が増える夜間、通信速度が数Mbpsにまで落ちるといった場合は、NTEが原因となっていることがほとんどだ。

 これに対し、最近普及してきたのがIPoEという接続方法。この方法だとNTEを通らないためボトルネックとならず、夜間でも速度低下の少ない快適な速度で使えるようになる。

 IPoEを使うにはプロバイダー側の対応が必要だが、実はIPoEに対応するプロバイダーはかなり増えてきており、オプションの追加、もしくは契約プランの変更手続きだけで使えるようになることが多い。

 つまり、速度が低下しやすいPPPoEしか使えない古いルーターから、IPoEに対応した新しいルーターへと買い替えることで、インターネット接続が高速化する可能性があるわけだ。

 もちろん、WSR-1800AX4はIPoEに対応しているので、プロバイダー側が対応していればPPPoEからIPoEへの乗り換えられる可能性が高い。Wi-Fi 6と合わせれば、家のネットワーク環境が大きく改善される可能性があるだけに、調べて試してみる価値はある。

お手頃価格で通信の高速化が狙え、しかもセットアップも簡単

 Wi-Fi 6は新しい規格となるため、スマホやPCといった機器側が対応していなければ実力が発揮できないのは確か。Wi-Fi 6に対応していない古いデバイスを使う限りは、ルーターを切り替えた場合も従来と変わらず、大きな変化はないだろう。

 とはいえ、昨年頃から対応機器は増えてきている。特に、有線LANポートを搭載していることが少なく、無線LANでのアクセス速度が重要になるノートPCでは標準装備となりつつある。また、ハイエンド機を中心にスマホでも採用されることが多くなってきた。今後、Wi-Fi 6が主流となるのは確実なだけに、今から準備しておくのは悪くない選択だ。

 WSR-1800AX4は実売8000円前後という、1万円切りの低価格なエントリーモデルとはいえ、Wi-Fi 5より快適な実速度、充実した機能、そしてIPoE対応による高速化にも期待できるとなればお買い得といえる。古いルーターを使っている人はもちろんだが、Wi-Fi 6対応機器の購入と同時にWi-Fi 6環境を導入したいという人にぴったりだろう。

 将来、より高速なWi-Fiルーターへと買い替えても、中継器として再利用できるのもメリット。WSR-1800AX4は、長く使える機器となることは間違いない。

実売8000円前後のWi-Fi 6ルーター「WSR-1800AX4」は乗り換えに悩む人も要チェック!


(出典 news.nicovideo.jp)

実売8000円前後のWi-Fi 6ルーター「WSR-1800AX4」は乗り換えに悩む人も要チェック!


これ悩みますね!!





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