朗報:データは無事!
2019年の11月、GoogleがFitbitを買収するというニュースが流れました。これを聞いたFitbitはユーザー(筆者を含め)はびっくり。だって、健康データがGoogleの広告に使われてしまう可能性が出てきたのですから。
Fitbitから他に乗り換える、だとか「Apple Watchを買う」だとか、大騒ぎ。
買収に関してももちろんそこがネックとなり、各国当局は慎重に審査をしてきました。
しかし昨年12月、EUの欧州委員会が、Fitbitのデータをこの先10年はGoogleの広告に使用しないということを条件にこの買収を承認。外の国も同様の条件で承認した形となりました。
FitbitのCEOであるJames Park氏は、公式ニュースレターで次のように語っています。
「この買収によって、多くのチャンスが生まれることは間違いありません。しかし、ユーザーのみなさんが愛してくれているFitbitの多くは今後も変わりません。
正しい行いをすること、ユーザーの健康が一番であること、そしてAndroidとiOSの両方で機能する選択肢を提供すること、ユーザーに添ったアプローチを提供することを、今後も約束します。」
「正しい行いをする」という力強い言葉が。
もちろん、具体的にどんな取り決めになっているのかも書かれています。
「ユーザーの信頼は今後も最も重要です。弊社は強力なデータープライバシーとセキュリティ保護を維持し、データ管理はユーザー側です。データを収集する必要がある場合は、どういった理由でデータを使うのか、透明性を維持します。
Googleは今後もFitbitユーザーのプライバシーを保護し、Fitbitユーザーの健康データがGoogleの広告に利用されることはありません。また、外のGoogleの広告データとも分離されます。
GoogleはFitbitユーザーがサードバーティーのサービスに接続することを認めているので、お気に入りのヘルスアプリやウェルネスアプリをFitbitアカウントに接続することが可能です。」
これを読む限り、FitbitはGoogleの資金と技術を得られるので、よりよいサービスを提供できるし、Fitbitユーザーは健康データを利用されることなく今まで通りのサービスを受けられる、ととらえられそう。
もちろん、Fitbitばかりに利益があるわけではありません。GoogleはこれまでFitbitが蓄積してきた健康ウェアラブルとしてのテクノロジーを得られたわけです。
GoogleのSenior Vice President, Devices & ServicesであるRick Osterloh氏は、この買収が、Fitbitの持つユーザーデータではなく、あくまでデバイスとテクノロジーに関するものであることを強調した上で、「みなさまの知識、成功、健康、そして幸福の増進に役立つ新たなデバイスとサービスを作り上げるために、一丸となって協力していきます。」とブログに綴っています。
というわけで、FitbitはGoogleに正式に買収されました。データ云々に関する心配は喜憂に終わったみたい。
Googleの後ろ盾ができたことで、OSも色々と強化されていきそう。Fitbitユーザーとしては、楽しみが増えた感じです。
(出典 news.nicovideo.jp)
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