Photo: Sam Rutherford

見た目はちょっぴり地味だけど、中身はどう?

あのiPhone 12やGalaxy S21を軽々超えて、超プレミアムスマホiPhone 12 Pro MaxGalaxy S21 Ultraと並ぶほどバッテリーの持ちが良いというMoto G Power。200ドル(約2万1600円)という低価格スマホですが、どんなことが期待できるのでしょうか? 米Gizmodoがレビューしています!

見るからにとってもゴージャス!…というわけでもなく、どちらかというとシンプルデザインMoto G Power (2021)。わずか200ドル〜という価格で、実質的に必要なものはすべて揃っています。「G Power」という名が示す通り、1度の充電で数日持続するようなバッテリーを装備しています。とーってもベーシックなスマホではありますが、それも悪いことじゃありません。

G Powerは、Moto G Play170ドル=約1万8300円)とMoto G Stylus300ドル=約3万2300円)とともに昨冬にリリースされました。Snapdragon 662チップ内臓で、問題なく動作してくれます。大きな問題は発生しない、以上です。すごい良いわけでもなく、悪いわけでもありません。ふつうに大丈夫、という具合です。

基本の200ドルのモデルには3GBのRAMと32GBのストレージが装備されていますが、予算的にもう少し余裕があるという場合には、4GBのRAMと64GBの基本ストレージを備えた250ドルのモデルがおすすめです。RAMの1GBという差は大したことないように思えるかもしれませんが、特にゲームプレイバックグラウンドで複数のアプリを実行しておくという際には役立つこと間違いなしです。

Photo: Sam Rutherford

Moto G Power(2021)

これは何?バッテリーが長く持続してくれる、4G LTE格安スマホ

いくら?:200ドル(32GBストレージ)、250ドル(64GBストレージ)。

好きなところ:価格に対するスペックの安定感、ソフトウェアの肥大化もなし、バッテリー寿命が長め、ヘッドフォンジャックmicroSD拡張性を装備。

好きじゃないところ:ちょっと分厚め、低解像度720pディスプレイNFCなし、充電に時間がかかる。

G Powerスクリーンには8MPのホールパンチセルフィーカメラがあり、背面はシルバーまたはグレー。全体的にシンプルデザインでまとまっています。最も注目すべきは、解像度1,600×720の大型6.8インチLCDディスプレイ720pディスプレイで200ドルというスマホにあれこれ求めるべきでないとはわかりつつ、やっぱり率直なところ予算内でどうにかフルHDに移行できなかったのかなぁ、と思うところはあります。

6.8インチディスプレイ全体に約266ppiのピクセル密度が広がっているため、視力が良い人はギザギザの線で画面がものすごく鮮明に見える…というわけではないことにに気付くかもしれません。一方、色は比較的明るく鮮明に見えます。500ニットの画面は直射日光の強い屋外で見ると少し暗く見えることもありますが、その他には不満はありません。

格安(だけど優秀な)スマホにはもうおなじみですが、G Powerスタンダードな3.5mmヘッドフォンジャックmicroSDカードスロットがあるので、ストレージを追加したりお気に入りの有線ワイヤレスを使ったりすることもできます。公式に防水規格が示されているわけではありませんが、Motoによれば耐水デザインになっているとのこと(というわけで、上の画像で雪の上に載せてみた次第です)。

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G Powerにはちょっと気になる部分もあります。たとえばG Playには背面に指紋センサーがありますが、G Powerはというと電源ボタンサイドマウントリーダーが組み込まれています。反応スピードや精度こそ問題ありませんが、左利きの人にとってはちょっぴり使いづらいかもしれません。

もうひとつ少々厄介といえるのが、NFC非対応でGoogle Payなどその他多くの支払いアプリを使用できないこと。これはたとえば、子供向けのスマホとして買うとかならば良いのですが、そうでなければ業界ではスタンダードな機能が不足している、とも感じ取れます。

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G Powerの背面にある3つのカメラは、48MPのメインカム、2MPのマクロカム、2MPのデプスカムで構成されています。特に2MPマクロは面白い機能だと思います(でも、日常的には使わないかも)。48MPのメインカムについては、明るい場所ではMotoのホワイトバランスが若干暖かみのある色合いになる傾向があります。でも、それ以外では明るく鮮明な写真が撮れます。

一方、低光ではちょっと画質が下がる印象です。たとえば屋内で光の多い窓の近くで撮影した場合にはPixel 4a100150ドル高い)よりもかなり粗くなります。でもこれがおそらく200ドルのスマホ350ドルのスマホの違いなのかな、とも思ったり。また、Motoには暗い状況に対応できる独自の暗視モードがあるのですが、G Powerの場合はディテールや鮮明さという面で、Googleの暗視モードとは大きな差が開いている印象があります。

以下は、Pixel 4aで撮影したものとの比較写真です。並べてみるとやはり雰囲気の違う写真になりますね。

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最後にバッテリーの寿命について。先述の通りG Powerはその名にふさわしいパワーを発揮してくれます。動画を再生しっぱなしにするテストをおこなってみると、16時間22分持続しました。これがどれだけすごいのかというと、iPhone 12の14時間20分、Galaxy S2112時間36分よりも優れているだけでなく、'超'高価なプレミアムスマホであるiPhone 12 Pro Max16時間31分、Galaxy S21 Ultra16時間45分に匹敵することがわかります

もっと現実的なシチュエーションでのバッテリーの減り具合はというと、1度の充電で通常使用すると2〜3日バッテリー持続してくれます。すなわちスマホの充電が週に2〜3回で済む、なんてことも! ただ、巨大な5,000mAhバッテリーにも欠点があって、付属の電源アダプターでの充電が10ワットに制限されているため、充電に比較的時間がかかるという側面もあります。これは、MotoのTurbo Power充電器(15ワット)を使用するとある程度改善できるかもしれませんが、別売りです。

Photo: Sam Rutherford

最後にMoto G Powerは、6.8インチの画面に720pの解像度NFC非対応…という点が非常に惜しいなというのが正直なところです。ただ、全体として200ドルという格安スマホにしては、驚くほどスムーズパフォーマンスで堅実なつくりであること、そして大抵の場合(特に日が当たる場所での撮影)は普通にちゃんとした写真を撮らせてくれます。同じような予算でスマホを買おうとすると、遅延やバグが多発するリスクもあります。11ではなくAndroid 10ではありますが、余計なプリロードなどもなく、ソフトウェアの肥大化もないのは嬉しいところ。

もしもPixel 4aを買う余裕があるのであれば、OLED画面、より強力なプロセッサ、そしてはるかに優れたカメラクオリティがが期待できるという意味で、ベターな選択肢だといえます。それでもやはりもっとスマホにかける予算を抑えたいという場合や、充電回数が少なくて済む格安スマホに興味があるという場合には、Moto G Powerを検討してみるのも良いかもしれません。

メモ

Moto G Powerは(ご存知の通り)5G非対応。較的大きめな6.8インチ画面、1,600×720はちょっぴり低解像度なので、視力の良い人は気づくかも。 MotoはNFC非対応。Google Payなどの支払いアプリは使えません。 他社スマホと違って、G Powerなら1度の充電で数日バッテリーが持続することも可能! Android 11ではなく、10。


(出典 news.nicovideo.jp)


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