Chromebook」は、Googleが開発した「Chrome OS」を搭載したパソコンです。ここ最近でコマーシャルで見る機会も増え、シェアが急増している。とはいえ、「名前は知っているけど触ったことがない」「いまいちピンとこない」という人も多いのではないでしょうか。

クロームブック
画像はイメージです
 そこで今回は2016年Chromebookに初めて触れて以降、これまで15台購入し、今では仕事もプライベートのパソコンも全てChromebookを使用する著者が失敗しない選び方と、オススメのモデルも紹介します!

低スペックでもサクサク動作

Chromebook」はOS上では「Chromeブラウザ」「Android」「Linux」が動作するのみ。WindowsMac用のアプリは動きません。OS自体がシンプルな作りになっているため、Windowsでは快適な動作が難しいとされるような低スペックでもサクサク動作します。

 その分、価格も安く「2~3万円台」のモデルメインとなっています。が、「Chromeブラウザ」でできることは、これまでのパソコンと全く一緒。

 そのため、「パソコンネットができれば十分」という層に大ヒットコロナにおけるテレワークニーズも相まってセカンドマシンとして人気が出ています

Chromebookのタイプは3種類

 Chromebookは、基本的にこれまでのパソコンと変わりません。「クラムシェル」「2in1(コンバーチブル)」「デタッチャブル」と、3つのタイプが販売されています。順を追って説明しますね。

「クラムシェル」はノートパソコンタイプディスプレイキーボードが一体になっています。激安で売られているモデルは大体この「クラムシェルタイプです。

2in1(コンバーチブル)」もディスプレイキーボードが一体になっているタイプです。クラムシェルとの違いは、ディスプレイ360度回転できるようになっているので、タブレットスタイルでも使うことができます。

 特にChromebookでは「Androidアプリ」が使えるため、「2in1(コンバーチブル)」タイプの比率は高くなっています。

クロームブック
2in1(コンバーチブル)タイプ。画面が回転、折りたためばタブレットライクに
「デタッチャブル」はディスプレイキーボードが分離しています。「Suerface Go」や「Surface Pro」のようなタイプで、ディスプレイ単体時では「タブレット」として、キーボードをつけた状態では「クラムシェル」として使うことができます。どちらのスタイルでも使いたい方にオススメです。

Chromebook」はAmazonや楽天の激安セールでよく見かけますが、古いモデルも多く、安易に飛びつくと後悔することも多いです。そうならないためにも、私なりに確認しておいたほうがいいというポイントを5つ紹介します。

(1)「CPU性能」を使用目的からチェック

 モデルを選ぶときは「CPU」をチェックしておきましょう。Chromebookで採用されているCPUにはIntel製であれば以下の種類があります。

【高価格帯←→低価格帯】
Core i7Core i5Core i3PentiumCeleron

 ブラウジングだけなら「Celeronモデル」でも快適ですが、Web会議など重めのサービスは不安定になることも……。ウェブ会議で使ったりタブをたくさん開く使い方をするようなら「Pentium」以上のものを選ぶようにしておきましょう

(2)「ディスプレイ」のサイズをチェック

 Chromebookでもディスプレイサイズは様々。最小で「10.1インチ」、最大で「15.6インチ」となっています。利用スタイルに応じてサイズを選ぶようにしましょう。肝心の「どう選ぶか?」ですが、

自宅やオフィスメイン:13インチ以上
持ち運びメイン:11.6~13インチ
タブレット利用重視:11.6インチ以下


 とするのがオススメです。自宅で使うならできる限り画面は大きいほうがいいですが、持ち運ぶとなると13インチ以上は大変です。タブレットスタイルで使うなら11.6インチ以下にしておけば片手でも持ちやすいです。

(3)「ディスプレイ」の解像度をチェック

 ディスプレイ解像度チェックするようにしておきましょう。WindowsMacだとフルHD(1920×1080)以上のモデルが中心ですが、Chromebookではまだまだ「WXGA1366×768)」も存在します。

 ブラウジングするくらいなら問題ありませんが、文章や表計算、Web会議となると窮屈さを感じてしまいます。気にしないで買うと後悔するので、しっかりチェックしておきましょう。WXGAフルHDで同じWEBサイトを表示してみましたので、比較してみましょう。

クロームブック
上:WXGA1366×768)での表示/下:フルHD(1920×1080)での表示
 WXGAだと2段めが見切れていますが、フルHDだと3段目くらいまで見ることができます。画面に出る情報量が結構違うことがわかるはずです。文書作成や情報収集がメインの場合にはフルHDを選ぶことをオススメします。

(4)キーボードの「配列」をチェック

 キーボードの配列も要チェックです。Chromebookでは「US配列」のモデルが普通に売られています。WindowsMacだと、あえて選ばないと買えないようになっていますが、Chromebookでは別。安いからと選んでみたら選べるキーボードは「US配列のみ」ということも多々あります。箱を開けてみたら、「なんだ? キーボードは?」とならないためにも必ずチェックしておきましょう。

クロームブック
JIS配列のキーボード。一番上のキー以外はWindowsとほぼ一緒
クロームブック
US配列。@マークの位置などが異なる

(5)端末の「自動更新ポリシー」をチェック

 必ずチェックしておきたいのが「自動更新ポリシー」です。これはChromebookではOSサポート期限のことですがWindowsMacとその考え方が異なります。いつまで安全に使えるかは、「発売日」を基準に最大8年と決まっており、買った日に左右されません。

 そのため、現行で売られているモデルでも最大4年程度の差があります。

ASUS Chromebook C223NA:2024年6月
ASUS Chromebook Flip C436FA:2028年6月


 フリマや中古ショップには期限が切れているモデルも普通に売られているので、安いからと安易に飛びつかず、買う前にチェックするようにしましょう。

 さて最後に「選び方はわかったけど決め手に欠ける」といった人のために、セカンドマシンとしてオススメなChromebookを3つ紹介します。

1:サイズは小さいが画面の解像度は高い

 まずオススメするのが「Lenovo Ideapad Duet Chromebook」です。デタッチャブルタイプChromebookで使い勝手はほとんど「Surface GO」といったところ。サイズは小さいながら、解像度も高くWeb会議もバッチリです。

タイプ:デタッチャブル
CPUMediaTek Helio P60T
ストレージ:128GB
メモリ:4GB
ディスプレイサイズ:10.1インチ
解像度:1920×1200 Pixels
キーボード:JIS配列
自動更新ポリシー:2028年6月
価格:3万円前後


2:縦方向に長いので画面が見やすい

クロームブック
HP Chromebook x360 12b
 2つめが「HP Chromebook x360 12b」です。こちらは12インチ2in1(コンバーチブル)タイプChromebook解像度こそフルHDではありませんが、画面比率が3:2で縦方向に長い分、見やすくてオススメ。持ち運びもしやすいので、自宅、オフィスとどちらでも使えるのもポイントですね。

タイプ2in1(コンバーチブル)
CPUIntel Pentium Silver N5030 プロセッサー
ストレージ:64GB
メモリ:4GB
ディスプレイサイズ:12インチ
解像度1366×912
キーボード:JIS配列
自動更新ポリシー:2026年6月
価格:4万5千円前後


3:しっかり使えるハイエンドモデル

クロームブック
Acer Chromebook Spin713
 Chromebookの中ではハイエンドモデルに当たるのが「Acer Chromebook Spin713」です。CPUも高性能でWeb会議をしながら、たくさんのタブを開いても安定動作してくれます。HDMIポートを搭載、変換ケーブル無しでディスプレイに映せる手軽さもポイント。自宅やオフィスで、しっかり使い込みたい方にオススメです。

 なお、キーボードがUS配列な点には注意してください。

タイプ2in1(コンバーチブル)
CPUインテル Core i3-10110U プロセッサー
ストレージ:128GB
メモリ:8GB
ディスプレイサイズ:13.5インチ
解像度2251504
キーボード:US配列
自動更新ポリシー:2028年6月
価格:8万円前後


=====

 Chromebookは基本的に作業を全てブラウザを通して行います。Windowsなら普通に使えるWordExcelPowerPointが使えない点は注意が必要ですが、ブラウザ操作だけなら、Chromebook明らかに快適です。

 ライトに使うセカンドマシンとしてはこれ以上ない存在といえます。是非この機会にチェックしてみてください!

TEXTChromebookマニア 武井誠>

【武井誠】

モバイルガジェットマニア。ITアーキテクト兼ライター。ITはクラウドテレワークの導入支援に従事。ライターとしては2020年からIT系記事を中心にメディアで執筆中。新しいモバイルパソコンスマホを買うのが好き。「上阪徹のブックライター塾」第6期卒 Twitter:@pcefancom Blog:「タケマコブログ

クラムシェルはノートパソコンタイプのこと


(出典 news.nicovideo.jp)

2万円〜のPC「Chromebook」を15台買ったマニアが、選び方とおすすめモデルを徹底解説


これ最高ですね!!

欲しくなりますね!!




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