米アップルが発表した完全刷新モデルの新型iMacにより、にわかに同社の一体型コンピューターへの注目が高まっている。20年以上の歴史があるiMacは、どのように進化してきたのだろうか。
(参考:【写真】初代iMacそっくりなWindows搭載の「eOne」)
1998年にアップルが発売したiMacは、曲面を描く本体にディスプレイを内蔵した一体型コンピューターとして登場した。ビジネス向けの無機質なデザインが一般的だった当時、ポップなデザインで登場したiMacは大ヒット製品となった。またそのデザインから、「おにぎり」という可愛らしい愛称でも呼ばれた。
初代iMacはボンダイブルーの1色のみが投入されたが、翌年にはカラフルな5色のラインナップが用意された。このアイコニックなカラー展開は、最新のiMacにも引き継がれている。
さらにリーク情報(https://www.macrumors.com/2021/05/07/prosser-macbook-air-colors-similar-to-imac/)によると、このカラフルなカラーラインナップは次期MacBook Airにも最右用される可能性があるという。初代iMacがもたらした影響は、現在のMacラインナップにも及んでいるのだ。
大ヒットしたiMac(後にiMac G3に改称)の後継モデルとして2002年に投入されたのが、「iMac G4」だ。iMac G3のデザインから一転し、iMac G4では液晶ディスプレイをアームで支える形状が採用されており、その角度を自由に変えることができた。故スティーブ・ジョブズはiMac G4を「ひまわりのようだ」と語っていたが、市場ではその形状から「ランプ」と呼ぶ声もあった。
そして2004年には、本体とディスプレイを一体化しスタンドで支える「iMac G5」が投入される。現在のiMacにまで続くデザインを採用したiMac G5は、インテルベースのプロセッサを搭載したiMacが2006年に登場するまで販売が続けられた。
このようなiMacのブームに乗っかろうと、デザインを真似たWindowsコンピューターも登場した。特に有名なのが、eMachinesが販売した「eOne」だろう。そのスケルトンボディとブルーのカラーリングは、まさにWindowsを搭載したiMacといえる。
このような製品の登場に対し、アップルは訴訟を起こす。また日本でもeOneを販売していたソーテックに対して訴訟が起こされ、販売が停止された後に和解が成立した。
コンピューターのデザインに革命を起こした、アップルのiMac。さらに最新モデルではアップルの独自開発プロセッサを搭載するなど、その進化はとどまるところを知らない。(塚本直樹)
(出典 news.nicovideo.jp)
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