【テレワーク】在宅勤務って言われたけど家にPCもネットもないよ」――どうする? 在宅勤務の実施企業に従業員をどうサポートしているか聞いた | ニコニコニュース
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、在宅勤務に切り替える企業が相次いでいます。しかし誰もがすぐにバリバリ在宅勤務ができる環境が整っているとは限りません。そんな場合、企業は従業員にどのようなサポートをしているのか? 在宅勤務を導入した数社に聞きました。
1月下旬にいち早く大都市の拠点の従業員を在宅勤務にすると発表したGMOをはじめ、IT企業から非IT系の企業までさまざまな企業が在宅勤務の実施を明らかにしています。
しかし、従業員によっては「自宅にPCがない(または自宅PCのスペックが低い)」「家にネット回線がない(または回線が遅い)」「マイクやカメラなどテレカンファレンスの設備がない」といった設備面が不十分な人もいるでしょう。
また「在宅勤務で発生した光熱費(PCの電気代はもちろんのこと、季節によっては冷暖房費もかなり使うことに)」「自宅からかけた仕事関連の電話の料金」「仕事に使ったデータ通信費」など、在宅勤務に関して発生した費用は誰が負担するのかも気になるところです。
そこで編集部では、在宅勤務の実施を発表しているGMO、ドワンゴ、ベアーズに、「在宅勤務の実施にあたり、従業員の自宅環境についてどのようなサポートをしているか(PCやネット環境など設備が不十分な場合)」「物品以外の費用についてサポートしているか(電気代、ネット回線費用、電話代の補助など)」を聞きました。
●GMO
Q:在宅勤務の実施にあたり、従業員の自宅環境についてどのようなサポートをしていますか?
A: 在宅勤務体制の実施はグループで実施していることから、グループ各社で異なる点もありますが、基本の在宅での業務環境については、以下の通りです。
在宅から会社の社内ネットワークにアクセスして業務を遂行できるサポート行っています。
・自宅にPCがあり、業務PCでVDI(デスクトップ仮想化)を導入:特になし。自宅からリモートで会社のPCを操作して業務
・自宅にPCがない:社用ノートPCを持ち帰り、ネットワーク(VPN)を支給
・自宅にPCがなく、会社でデスクトップPCを利用:社用ノートPCの貸与、ネットワーク(VPN)を支給
Q:在宅勤務にあたり、物品以外の費用についてサポートは行っていますか?
A: 行っていません。現在の「危機管理」として実施している在宅勤務体制は、制度があって実施しているものではないため、この点のサポートまではできておらず、今後、新しい働き方としての「リモートワーク制度」を導入するうえで検討要件とさせていただく予定です。
・付記
GMOコメント「現在GMOインターネットグループが実施している在宅勤務体制は、危機管理の側面から非常時として行っている体制ですが、今後の新しい働き方の制度として導入するために、この経験は大いに役立つものでした。行ったアンケートで見えた課題は、解決策を考え、今後のリモートワーク制度において取り入れていきたいと考えています」
なお同社では在宅勤務の開始から1週間を過ぎた時点で行ったアンケートを実施し、在宅勤務体制については、「とても良かった」「良かった」と回答した割合が全体の87.2%だったとしています。「支障はなかった」「あまり支障はなかった」と回答した割合は全体の70.1%でしたが、大なり小なり支障が出ている従業員も多数いたとのこと。同社は、今後の在宅勤務体制と、働き方の側面としての「リモートワーク制度」におけるの課題も見えてきているとしています。
●ドワンゴ
Q:在宅勤務の実施にあたり、従業員の自宅環境についてどのようなサポートをしていますか?
A: 基本的に、従業員には業務用の個人ノートPCを支給しておりますので、チャットツールやビデオ・音声会議ツールといったオンラインシステムを活用し、在宅で社員間コミュニケーションや会議等を実施しております(在宅勤務開始以前からこれらのツールを業務で活用している社員は多いです)。
Q:在宅勤務にあたり、物品以外の費用についてサポートは行っていますか?
A: 現時点では行っておりません。
●ベアーズ
Q:在宅勤務にあたり、従業員の自宅環境についてどのようなサポートをしていますか?
A: 営業などの社員にはスマートフォンとノートPCを支給しております。コールセンターなど環境的に出社が必要な社員は部門責任者の判断のもと感染予防対策(入室前のうがい・手洗い・アルコール除菌・マスク着用・37.5度以上での出勤停止・混雑を避けた出退社措置等)を行った上で出社しております。
●Q:在宅勤務にあたり、物品以外の費用についてサポートは行っていますか?
A: 現在のところ費用のサポートを予定しておりませんが、必要に応じ検討していく方針です。
先日にはクックパッドが開発者ブログで在宅勤務環境を解説し、注目を集めました。在宅勤務に当たって全従業員にアンケートを行ったり、ディスプレイの持ち出しを認めたり、モバイルルーターや携帯電話の貸し出したりといったサポートを高く評価する声が上がっています。またレノボも最近「テレワークスタートガイド」を公開し、好評を博しています。
今夏には、東京五輪に伴う混雑回避のため在宅勤務の導入も増えるとみられます。満員電車の回避や効率化などのメリットもありますが、実施には相応の準備が必要となります。従業員への大きな負担なくスムーズな導入ができるようなサポートが望まれます。
(出典 news.nicovideo.jp)
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